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もくじ
美容整形手術に賛成?反対?
美容整形に対する論争が絶えませんね。あなたは賛成派ですか?反対派ですか?
反対派の意見としては、以下のようなものがあげられます。
- 親からもらった顔や身体をいじることはしてはいけないと思うから。
- 生まれた子供が似ていなかったら可哀想だから。
- 整形依存になったり、失敗するのが怖いから。
- 相手を騙していることになるから。 などなど
このような意見に対して個人的には、反対派の人は自分がやらなければいいだけで、している人に対してあれこれ口出しすることではないと思います。
美容整形をすることで、自信が持てて幸せになれるならとても素晴らしいことで、それを他人が否定することはできないと思います。
ただ、美容整形の本当の問題はもっと深いところにあると考え、深掘りしてみました。
美的感覚は先天的か後天的か
そもそも、これが可愛い!綺麗!と思う美的感覚というのは、生まれつき元々持っているものなのか、生まれた後から身についていくものなのでしょうか?
地域や時代によっても美人の基準は異なってきます。
でも、同じ時代、同じ地域だと、個人個人で好みの差はあるものの、大まかな美人の基準が同じということは、遺伝子的なものではなくその環境に影響を受けているということが考えられます。
美的感覚は過去の経験によることが多い
実際に、マサチューセッツ総合病院とハーバード大学の研究者が取り組んだ「美しさは見る人によってどの程度違って見えているのだろうか?」という調査で、個人の顔の好みは、遺伝子よりもほとんどが経験に依存していると結論づけられたそうです。
地域によって美しさの基準が違う
例えば・・・
白人➡低くコンパクトな鼻が美しい
ミャンマーやタイ(首長族)➡首が長いほど美しい
モーリタニア➡太った女性が美しい
エチオピア(ムルシ族)➡大きなお皿を唇にはめこむことが美しい
ケニア(マサイ族)➡耳たぶが大きいと美しい
どれも今の日本人の美的感覚からすると、個人差はあると思いますが、理解しがたいものがほとんどだと思います。
時代によって美しさの基準が違う
例えば平安時代は、しもぶくれで、細い目が美人だとされていたようですが、今と比べると真逆ですね。
メディアによる刷り込み
個人的に美的感覚というのは、メディアによる影響が大きいと思います。テレビや雑誌の広告塔には、世間一般で美しいとされている方たちが起用されます。
現在の日本の美人の基準は、卵型の小顔、パッチリ二重の大きな目、鼻筋が通っている、体が細いなどが挙げられると思いますが、幼い頃から「これが美しい姿です」と繰り返し刷り込まれることによって、だんだんとそれが自分の美的感覚になっているような気がします。
美人の基準を決めると物が売れる
上の例のようなモデルケース(美人の基準)をメディア等で「これが美しい姿です」「これが魅力的な人です」と伝え、みんなに「それになりなさい」「頑張ってそれを目指しなさい」と刷り込めば、物が売れます。
例えば
二重まぶたがかわいい➡化粧品、整形
痩せている方がキレイ➡サプリメント、矯正下着、痩身エステ、ダイエット食品
どんどん新しい服が売れるように、ファッションの流行りが意図的に作られている事は有名ですね。
流行りじゃない➡古い➡ダサい➡新しい服買わなきゃ
おしゃれ=流行に沿ったものを身に着けていること、という感覚もメディアによる刷り込みだと思います。
美人の基準を追い求めることで、ありのままの自分自身を愛せなくなる
メディアによる刷り込みが問題なのは、誰かが決めたモデルケースを追うことに必死になって、このままの自分はダメだと自己肯定感を下げ、ありのままの自分自身を愛せなくなるところにあります。
「量産型女子(似たり寄ったりで区別のつかない女の子達のこと)」という言葉がありますが、これは明らかに誰かの決めた「かわいい」を多くの人が刷り込まれ、追求し、没個性が浮き彫りになった現象だと思います。
ビジネス目的で作られた、美的感覚に振り回されて、ありのままの自分自身を愛せなくなるのは悲しいことです。整形の本当の問題点はここにあると思います。
かといって、既に刷り込まれてしまった美的感覚を無くすことはとても難しいことですが、現在の資本主義の消費しなければ成り立たないシステムのために、自分ではないなにかになろうと、踊らされている違和感に気づくべきだと思います。
まとめ
美的感覚は遺伝子的なものではなく、メディアによる刷り込みが大きいと考える。
美人の基準を作るとお金がまわる。
現在の資本主義の消費しなければ成り立たないシステムのために、自分ではないなにかになろうと、踊らされている違和感に気づくべき。
整形の本当の問題点は、誰かが決めた美的感覚に振り回され、このままの自分はダメだと思い、ありのままの自分を愛せていないところにある。
いかがでしたでしょうか?
この記事は美容整形を勧めるものでも、批判するものでもありません。
美的感覚は誰がなんのために決めたものなのか、考え直すきっかけになったらなと思います。
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