塩分摂取=高血圧は、本当なのか?

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こんにちは\(^o^)/

セラピストブロガーのあおちです!

おもしろい本を見つけたので、まとめていきたいと思います♪

それがこちら!\(^o^)/

 

東西医学 自分で診て治す21世紀の健康術【電子書籍】[ 石原結實 ]

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感想(0件)

めちゃくちゃおもしろい本でした。

今回は、塩と高血圧に絞ってまとめていきますが、西洋医学の治療に行き詰まってしまった方は1度こちらを読んでみることをおすすめします。

10年以上昔の本ですが、今の医療、生活に十分適応?できる内容です。

塩分は生きていく上で必須の物質

1930年代、アメリカのテイラー医学博士が、まったく塩分を含まない食事を続けるという実験を、自分の体で試してみたところ、

3~4日目:食欲低下、冷や汗の出現

5~7日目:名状しがたい全身倦怠感

8~9日目:筋肉の痙攣が止まらず、実験中止

という結果になった。

塩分摂取不足によって起きる症状

①新陳代謝を減退させて、体温が低下する

②食欲が減退する

③筋肉収縮力や神経の興奮の伝達作用の低下によって痙攣が起こる

④心臓の筋肉の収縮力低下による血圧降下(脱力感や倦怠感)やショックが起こる

⑤尿に捨てた塩分の再吸収をしなければならない腎臓が過労状態に陥るため腎機能が低下する

どうして塩は悪者になってしまったのか

上記の結果を見ても塩分は生きていく上で必須のものなのに、どうして悪者になってしまったのか。

1950年代に、日本に調査研究に来たアメリカの学者L・K・ダール博士は、「1日13~14グラムの塩分摂取をする南日本の高血圧の発症例が約20%、27~28グラムと約2倍もの塩分摂取をする秋田や青森など東北地方の人々の発症率が約40%」という調査結果を得て、「塩分こそ高血圧や脳卒中の元凶である」という論文を1960年に発表した。

それによって、昭和35年(1960年頃)から秋田県を中心に減塩運動が始まって、全国に普及し、高血圧と脳卒中が減少していったことから、医学者や栄養学者たちは、「塩分こそ、高血圧や脳卒中の元凶であるという持論に確信をもつに至った。

要は、塩分摂取量の多い東北地方の人々の方が、高血圧の発症例も多く、減塩運動を始めると高血圧と脳卒中が減ったらしい。

減塩運動のきっかけ、はじまりはこれでした。

本当に塩は悪者なのか

しかし、東北地方の人々はなぜ塩分を多くとっていたかというと、塩分には、身体を温める作用があり、暖房設備が整ってなかった当時の極寒の冬を乗り切るための塩分摂取だったようです。

もし、当時十分な塩分摂取を東北地方の人たちがしていなかったとすれば、高血圧や脳卒中の前に、風邪、肺炎、リウマチ、ガンなどの「冷え」の病気で若くして死に絶えていたかもしれないとのこと。

ダール博士は、東北地方は寒冷であるために血管が収縮して、血圧が上昇すること、寒い冬は、戸外での労働や運動が不足し、運動不足によって血圧が上昇することについては考慮に入れてなかったようだ。

減塩運動によって、高血圧や脳卒中が減少したように見える理由は以下です。

昭和35年(1960年)を境に、高度経済成長が始まり、暖房設備も普及し、厳寒の冬でも、東北地方の人々は、寒さや運動不足から免れるようになったから、高血圧や脳卒中が減少したのではなかろうか。

な、なるほどぉぉおぉ~!

素人でも納得の理論です。

環境や社会背景を考慮に入れず、数字だけをみて塩=悪にしてしまったことから始まった減塩運動が、60年程経った今でも続いているということに驚きです。

逆に、20万人以上もの被験者に対して行った、塩分摂取量が多いほど、病気に対しての死亡率が低く、塩分摂取量が少なくなるほど死亡率が高くなっているというデータもあります。

高血圧や脳卒中、心筋梗塞という循環器疾患の死亡率も塩分摂取量の少ないグループほど高かったようです。

この論文を書いたM・H・アンダーマン博士は、「世界の先進国で1番塩分摂取量の多い日本人が、世界最長寿であることを思い起こしてみなさい」と述べているらしい!

まとめ

・減塩運動のきっかけとなった調査は考慮不足の点があった

・塩=病気ではなく、むしろ多く摂取した方が病気に対しての死亡率が下がる

医学・科学がわずか数百年の歴史しかないのに比べ、生命=本能には、30億年の経験の積み重ねがある。

よって本能が「塩気がほしい」と思ったら、そのとおり、食べるべきなのである。本能=自然治癒力なのであるから。

と著者はまとめています\(^o^)/

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